至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
70が近づくに連れて心拍数があがる。
そしてとうとう──。
チン、と控えめな音が響き。
扉が開いた先……。
「……ひっ、!?」
思わず声を上げて退いてしまったのは、人が立っていたから。
──『最上階には誰も入れるなと仰せつかっておりますゆえ』
あの言葉を聞いて、勝手に、廊下に人はいないんだと安心しきってた。
でも、たしかに……あの人が言ってたのは嘘じゃない。
わたしの目の前にいるのは、京様本人、だから……。