至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
ふたりだけの城
◆
◆
長い長い廊下を、手を引かれながら歩いた。
突き当りの部屋。
ピ……、ピッ。
二重ロックをカードで解除した京様が「入りな」と先に促してくれた。
「どうも、お邪魔します」
扉が音もなく閉まる。
自動でカチリと鍵がかかるのを聞いて、ふたりきり、をようやく実感した。
「しっかし荷物少ないな。逆に何が入ってんのこれ」
わたしの引っ越しバッグを代わりに持ってくれた京様が、それをソファの上に置く。
「えっと、替えの制服と部屋着くらいです」
「制服あんなら掛けといたがいいな。ハンガーはこっち」
「あ、どうも」
「他に必要なものあったら言いなね。俺が全部用意する」
「いえそんなっ、大丈夫です」
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長い長い廊下を、手を引かれながら歩いた。
突き当りの部屋。
ピ……、ピッ。
二重ロックをカードで解除した京様が「入りな」と先に促してくれた。
「どうも、お邪魔します」
扉が音もなく閉まる。
自動でカチリと鍵がかかるのを聞いて、ふたりきり、をようやく実感した。
「しっかし荷物少ないな。逆に何が入ってんのこれ」
わたしの引っ越しバッグを代わりに持ってくれた京様が、それをソファの上に置く。
「えっと、替えの制服と部屋着くらいです」
「制服あんなら掛けといたがいいな。ハンガーはこっち」
「あ、どうも」
「他に必要なものあったら言いなね。俺が全部用意する」
「いえそんなっ、大丈夫です」