至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
「つーか制服脱げば? 堅苦しいし、お前もリラックスできないでしょ」
「え、ぅ、そう……なんですけど」
大して考えもせず、パジャマと部屋着を1着ずつ詰め込んできたわけだけど。
どっちも中学3年生から使ってる、トレーナーとスウェットで……。
しかも裾とかがヨレてて、品もなくて。
高級ホテルばりの神々しいこの空間には、あまりにも似つかわしくない……。
持ってる服の中では制服が1番無難……だ。
「制服で大丈夫です」
「ずっと?」
「え?」
「風呂入ったあとも制服着る気?」
「それは……。でも、本当に、まともな服がなくて」
「あー」
短く相づちを打って、なにやら奥の方へいってしまった。
立ち尽くして、待つこと1分ほど。