至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
京様が持ってきてのは、だぼっとしたつくりの、黒いシャツ。
たたんであったのをバサッと広げて、わたしの体に重ねてみせる。
膝上まで丈があって、シャツというよりワンピースみたいになってしまっている。
「ん。いけるな」
「えっ、これ……京様のですか?」
「ああ。俺ここ滅多に来ねーから1回くらいしか使ってない。洗濯もちゃんとしてる」
半ば押し付けられるようなかたちで渡された。
「着替えてきな」
「っえ、い、今ですか」
「風呂上がったら、またちゃんと別の用意しとく」
「そんな、申し訳ないです」
「主人がこれ着ろって言ったら着んの。わかったか」
「うう、はい」