至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
部屋に入ってから完全に京様のペースだ。
「脱衣所あっち」
「は、はい!」
指を差されるままに動く。
「そのドアじゃなくてもう1個奥」
「へ? あっ、わかりました」
扉がいっぱいあって、どこがどこだかわからない。
京様が脱衣所と言った部屋は、脱衣所というにはあまりにも広くて落ちつかなかった。
いそいそと制服を脱いで、渡された黒シャツをかぶった。
……のは、いいものの。
「あれっ? なんか短い……」
さっき制服の上に当てられたときは、膝が若干見えるくらいだったはずなのに。
備え付けの全身鏡を見てみても、やっぱり。
太ももは大部分が晒されて。
少し屈めば下着が見えちゃいそう……!