至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
びくっとなる。
「だめだよね。俺は主人で、すばるは下僕なんだから」
「は……うぅ」
「もう1回だけ聞いてあげる。これ着るの? それとも脱ぐの?」
はああ……理不尽だ。
圧倒的な力の差を前にして、逆らえるわけない。
そう。
京様はご主人で、わたしは京様に仕える下僕。
「……き、着ます」
「うん、いい子」
よしよし、頭を撫でられた。
撫で方……いちいち優しいの、ずるい。
「じゃあこっちにおいで」
連れて行かれたのは、大きなソファがある部屋だった。
昨日座ったソファとはまた別の部屋。
ひとり……いやふたり余裕で寝られるくらいの大きさのそれに、促されるまま腰を下ろす。