至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
──『すばるが上手にキスできるようになったら、男を紹介してあげてもいいよ』
──『でも上手になったかを判断するのは俺だから、毎日確かめさせること。そうカンタンには合格は出さない』
そう、だった。
男の人を紹介してほしいっていうわたしのお願いを、京様がお詫びの代わりにきいてくれてたんだった。
その条件が、キスが上手になること……だから、付き合ってくれてただけ、で。
この行為に気持ちなんかもちろんないし。
わたしが求められてるわけでも、なんでもない……──。
当たり前のことを思い出して、こもっていた熱がすうっと引いていくのがわかった。