至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
甘くて誘う唇から、顔を背ける。
無意識のうちに、京様の胸板を手のひらで押し返していた。
「──……すばる?」
「も……やだ」
「……どうして?」
わかんない。
なんで急に、こんな、寂しいような悲しいような気持ちになったのか。
全然わかんない。
「……キスするの……疲れた」
声にならないくらいの声が、こぼれて。
京様の瞳が、わすがに揺れる。