至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-

「ぜんぶ京様が……選んでくださったんですか?」

「ええ」


「それっていつの話でしょうか……」

「そうですね、ええと……一昨日の夜、ご連絡をいただきました」



一昨日の夜。

てことは……。



──『いきなり住め、はさすがに可哀想だから明日からにしてあげる』


そう、言われた日だ……。


あの日、京様たしか、このあと用事があるとか、言ってたような……。


もしかして用事ってこれのことだったのかな?

いやいや、自惚れも大概にしなきゃ……!



「それでは、本日ご試着いただきましたお洋服は、在庫を確認しまして後日発送させていただきますね」


「あ、はい、どうもっ」


「現在着ていらっしゃるお洋服は、当ブランドの大変人気な限定品でして、在庫が現品限りですので、どうぞ着られたままお部屋にお戻りくださいませ」
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