至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
うう、わたしも思った。
丈が短い……。
昨日の黒いシャツと変わんないくらい短い!
「胸元のリボンて、もしかして解けるタイプ?」
「はい、そうみたいです」
「解いたら胸元見えちゃうわけだ。うわあ、えろ〜」
「っ、解かないから大丈夫です!」
ふはっと笑われた。
「そりゃあ、“自分じゃ”解かないだろーよ」
「……?」
「なあ宮名サン、知ってるか?」
「へ……なにを、ですか」
廊下にはふたりしかいないのに、朱雀院様はそっと屈み込んで。
わたしの耳元で、囁いた。
「男が女に服を贈るのは、脱がせるため、だって」