至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-





70階に着いても、しばらくエレベーターから降りることができなかった。


朱雀院様の言葉が、何度も何度も頭を行き来する。


京様は、わたしが服もろくに持ってなかったから、用意してくれただけ……。


わかっていても意識せずにはいられない。



朱雀院様によれば、わたしがサイズをはかったり試着したりしているあいだに、京様は龍泉閣に戻ってきたらしい。


おそらく昨日から寝てないだろう、とのこと。



「学校で噂になってた銃撃事件と、何か関係があるんですか?」って……。

聞きたかったけど、勇気がでなかった。

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