至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
ピッ……ピッ。
リーダーにかざして、二重ロックを解除する。
「ただいま、戻りました」
依然として反応はない。
だけど部屋の電気は明々とついている。
いるのかな……?
「静日くん……?」
そろりそろりと、部屋の奥へ足を進める。
手前の部屋にも、サイドの部屋にも。
脱衣所にもお風呂場にもいない。
さらに奥へ、奥へ……。
昨日キスした部屋にもいなくて。
──最後は、1番奥の部屋。
スライド式のドアを、そっと横に引いて……。
はっと目を見張る。
そこには、大きなベッド。
真ん中に、ぐったりと体を預けている人がいた。
ばくん、と心臓が反応する。