至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
眠ってたんだ……!
そりゃあそうだよね。
寝てないって話だったし。
睡眠を邪魔しないようにと後ずさりかけたけど、京様の体には毛布も何も掛かってないこと気づいて、つい。
足を忍ばせて近づいて、そばにたたんであったブランケットを、そっと被せた……。
──のが、いけなかった。
「…………すばる、」
「っ!」
低くかすれた耳に届くとら心臓が狂ったように鳴り響いた。
「ごめんなさいっ、起こしちゃって……! ──ひゃっ!?」
頭を下げた矢先、強い力で腕を引かれる。
ベッドの上に身を乗り出すような体勢になってしまった。
「ん……やっぱその服、お前に似合うと思ったんだよね」
「っあ、ええと、たくさん買ってくださったみたいで本当にありがとうございました。 こんなに可愛いの……絶対高いですよね……」