至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
滾るように熱い血液がものすごい勢いで全身をめぐる。
ぐらり、目眩がした。
とっくに狂った心臓が、いちだんと狂ったように派手な音を立てて。
最後。
「……ん、」
とどめを刺すように唇を塞がれた。
さんざん弄ぶように触れたくせに、
キスだけはちゃんと優しいところが、静日くんらしい……って。
彼のことをろくに知りもしないくせに、そう思ってしまう。