至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-


滾るように熱い血液がものすごい勢いで全身をめぐる。

ぐらり、目眩がした。


とっくに狂った心臓が、いちだんと狂ったように派手な音を立てて。


最後。



「……ん、」


とどめを刺すように唇を塞がれた。



さんざん弄ぶように触れたくせに、


キスだけはちゃんと優しいところが、静日くんらしい……って。


彼のことをろくに知りもしないくせに、そう思ってしまう。

< 213 / 309 >

この作品をシェア

pagetop