至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
「あの、そのことなんだけどね……?」
ちゃんと話をきいてくれるように、もう1回静日くんのシャツを引っ張った。
さっき学んだこと。
静日くんはどうしてか、わたしがこうすると一瞬だけど、大人しくなる。
「昨日、キス疲れたって言ったのはうそで……」
「嘘?」
「息も上手にできなくて苦しかったのはもちろんあるけど、静日くんとキスしてたら、なんか……体がじわって熱くなって、……きもちよくて、どきどき、っ、して……」
言いたいことがうまく言語化できなくて言葉に詰まる。
もっと簡潔に伝えたいのに……。
のろのろと喋るわたしを、静日くんは嫌な顔もせず、遮ろうともせず、じっと目を見て聞いてくれるから。
わたしもがんばって目を見ながら、次の言葉を探した。