至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
「こんなに甘くてきもちいいこと、なんでわたしにしてくれるんだろうって、わかんなくて。でも……」
「………」
「そのあと、静日くんに“キスだけでへばってるようなら、Sクラス以上の男に見初めてもらえないよ”って言われて、えっと……嫌だったの……」
「嫌だった……、ってのは何が“嫌”だったの?」
「それ、は……」
昨日は、自分でもわからなかった。
勝手に寂しいような虚しいような気持ちが襲ってきて。
でも、気持ちの整理がついた今ならなんとなく、伝えられる気がする。
「静日くんの気持ちがないことが……。わたしはこんなにどきどきしてるのに、静日くんは嫌々キスの練習に付き合ってくれてるだけなのが、こんなのわがままだけど、辛かったの……」