至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
口に出して、ああ、そうだったんだって。
初めて自分で理解できた気がした。
同時に、とんだわがままだと恥ずかしくなった。
さぞ、静日くんも呆れて──。
「要するにお前は、ちゃんと気持ちのあるキスをしたいってことね」
「……う、……え?」
要するに、そう、なの、かな……?
「わかった。今日から事務的じゃなくて、恋人っぽく……もっと甘いあまーいキスしよっか」
「っ!?」
シャツを掴んでいたはずの手は、いつの間にか静日くんと繋がれていた。
あれ……っ?
ていうか、わたしの言ったこと、ちゃんと伝わってない気がする……!
「あのねっ、恋人っぽくしてもらいたいとかじゃないの、そんなことしても、静日くんが嫌々ながらやるのは変わんないでしょ、」