至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
わたしの体、ヘンなのかも……。
ほんとうに恋人みたいに、してくれる。
演技だってわかってても、昨日みたいに虚しくはならなかった。
それどころか、もっとしてほしいって思う。
息が下手くそなわたしを気づかって、静日くんは呼吸のタイミングをちゃんとつくってくれた。
でも、そのたびに体温が離れていくのが寂しくて……。
「や……しずかくん……、」
ついには、唇を自分から追いかけてしまう。
「っ、なにそれ、離れたくないってこと?」
「う……ぅ」
「息つく暇もないほどキスしたい?」
意地悪な瞳に、下からすくいあげるように見つめられれば、操られるように頷いてしまう。