至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-







目が覚めたとき、部屋はまだ暗かった。


ぼうっとする頭で寝返りを打って、記憶をたどる……。


それから、はっと気づく。


となりに……静日くんの姿がない。



思わず上半身を起こして、部屋を見渡す。


どこに行ったんだろう……。


暗い中に目を凝らすと、部屋の時計は夜の2時を差していた。



寝室の明かりは消えているのに、部屋の時計がぼんやりと見える。

それを照らしている光は、寝室の外から漏れているものだった。


となりの部屋……?


ベッドを下りて、ぼんやりと光るオレンジに近づく。

わずかな隙間から中を覗けば、机に座っている静日くんがいた。



左には分厚い本のようなもの。

右手にはペンを持って……。



勉強、してる……?

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