至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
遠き日の夢






「やっ、もう学校行かなきゃだからだめ……!」



龍泉閣で暮らし始めて1ヶ月か経とうとしていた日の朝。

寝過ごしてしまって焦るわたしを、静日くんはベッドから出してくれなかった。



「1日くらいサボっても怒られないよ。すばるは日頃から授業態度良いでしょ?」

「怒られる怒られないの問題じゃないよっ。わたし成績よくないから、1日でもさぼったらついていけなくなっちゃうの、離して……!」


「いつになく強気だなー。夜はあんなに素直なのに」

「〜〜っ」


朝からすっかりペースに乗せられて非常に困る。


今日の1限目は数学。

小テストがあるって先生言ってた。

数学の成績はただでさえ絶望的だから、日頃の小テストも手を抜けない。
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