至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
「すばるがもし単位落としたって、俺が学校にひとこと文句言えば進級できるのに」
にやりと悪い顔をしてみせる静日くん。
ぎゅう、と腰に回される腕をがんばって振りほどいた。
急いで制服に着替えて、顔を洗って、ダイニングに駆け込む。
テーブルにはもうすでに朝ごはんが運ばれてきていた。
クローシュをとると、ケチャップのかかったスクランブルエッグ、こんがり焼けたベーコンとドレッシングサラダ。
それからジャムとバターがたっぷり塗られたバケットが現れる。
「うわーっ今日も美味しそう、いただきます!」
豪華な朝食を楽しんでいると、奥の部屋から、静日くんがのんびりとこちらに歩いてきた。
「間に合わないとか騒いでたのに、朝食はちゃんと食うんだねえ」