至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
「飛鳥井……って、あの飛鳥井財閥の……」
目を白黒させるお母さんに、飛鳥井くんが笑顔で答える。
「実は、ウチの専属の使用人が全治3ヶ月の大けがを負いまして。以前より僕と仲良くしてくださっていたすばるさんに相談したところ、自分が、と申し出てくださって大変助かりました」
「……そう、なの、すばる?」
視線を向けられて、言葉につまる。
頷いて……いいの、かな……。
「もちろん、同級生の女の子に使用人の役目を押し付けるなんてと、初めは断ったのですが、家族に迷惑をかけないような立派な人間になりたいからという、すばるさんの熱意に負けちゃいまして……」
「っあ、飛鳥井くん、」
たまらなくなって声をかけたけれど、飛鳥井くんは無視して喋り続ける。
「すばるさんは優しくて気が利く、本当に素敵な女の子です。お嫁さんにもらいたくらいですよ!」