至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-

「………すばる?」



うつむいて何も言わないわたしを見て、何かおかしいと気づいたのかもしれない。



「……なんかあったの」



そっと屈み込んで、優しい声で尋ねてくる。


尋ねられたら、もう答えるしかない。

誤魔化したところで、すぐにバレるから。

どうせ言わなきゃいけないことだから……。



「静日くん……」

「なに?」


泣いたらだめ。


「わたし、……」


ちゃんと、言わなきゃ。



「実は、飛鳥井くんのこと、が、ずっと好き、っ、で……」


「………は」


「信じられないかもしれないけど、飛鳥井くんも、わたしのことを好きだって言ってくれたの……っ、だから」


「すばる、」


「だから、もう、静日くんと一緒にいられない。今までありがとう……っ」

< 271 / 309 >

この作品をシェア

pagetop