至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-

直後、奥のエレベーターが開き。

下りてきたのは静日だった。



顔を見てぎょっとする。

おいおい、ふたりしてどうした？


宮名すばるは目を真っ赤にしてたし。

静日は顔面蒼白って感じだぞ。



初めて見た。

……こいつの、こんな余裕ない顔。



「宮名サンなら……猛ダッシュで出ていったぞ」

「……、……そうか」


「……追いかけなくていーのか？」


「ああ……、──もういい」



そんな声を落としたと同時に、

───“いつもの静日”に戻った。