至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
売ったら相当金になるブランドばかり。
捨てるのももったいないし、かと言ってわざわざ売りに行くのも面倒だ。
馬鹿馬鹿しくなって、部屋をあとにしようとした。
──そのとき、角のテーブルの上に目を引く何かを見つけた。
赤い……花?
ブーケになっているそれをそっと手に取る。
これはたしか……アネモネ。
花に詳しい知り合いから教えてもらったことがある。
アネモネの花言葉として有名なのは「はかない恋」。
ただ、赤いアネモネは……。
“君を愛す”──………。