至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
「すばるちゃん、すごいじゃん! あの飛鳥井くんにプロポーズされたんでしょ」
「返事を迷ってるってほんと? そんなの受ける1択じゃん!」
「1年生のときからずっとすばるちゃんを想ってたなんて、一途だよね〜。王子様!」
噂はまたたく間に広まって、Aクラスの中でいつも話題がもちきりだった。
正直、もっと妬まれたり、非難を浴びると思ってたのに……。
みんなは心から応援してくれる。
──それでも頭に浮かぶのは、静日くんのことで……。
だめだ、未練がましい。
こんなことなら、1週間と言わずにすぐ返事しちゃえばよかったんだ。
決まってしまったらもう悩まなくて済むから。