至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
終章《最愛》






「ごめんなさい、やっぱり飛鳥井くんの婚約者にはなれません」



放課後。

飛鳥井くんに丁寧に頭を下げた。


静日くんに告白する前に、この問題にきちんとケジメをつけるべきだと思ったから。


静日くんに振られても飛鳥井くんのところに行くつもりはないって。

真剣な気持ちが少しでも伝わるように。



何を言われてもいいと身構えていたけど、飛鳥井くんは怒らなかった。



「うん。そうなるだろうと思ってた。宮名さんは芯のある強い女の子だから、最後は絶対、本当に好きな人を選ぶだろうって」


「飛鳥井くん……」


「宮名さんのそういうところが好きなんだ。僕を選んでほしかったけど、僕は、安全圏の僕を選ばない君がすき」


皮肉なハナシだよね、と飛鳥井くんは笑った。
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