至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
かぶりを振って、社会科準備室をぐるっと見回した、直後だった。
「ごめん宮名さん、お待たせ……!」
慌ただしい足音と一緒にそんな声が聞こえてきて、はたと動作を止める。
この声……さっきのSSクラスの女の子だ!
「お茶会の準備できたから今開けるね」
「う、うん……!」
冷え切っていた体が、今度はたちまち熱をもつ。
閉じ込められたかもって、わたしの勘違いだったんだっ。
恥ずかしすぎる。
そして申し訳なさすぎる。
わたしなんかをお茶会に誘ってくれた、優しい人たちのことを疑っちゃうなんて……。
自責の念に苛まれながら、扉が開くのを待った。
……だけど、現れたのは、女の子じゃなくて……。
4人の、男の、人。
目を疑う。
「この子、凌駕くんに媚び売ってるから、徹底的に痛い目を見させてあげてほしいの」
男の人たちの後ろに、さっきの女の子たちがいた。