至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-

なんせわたしは、この学園に、“恋愛”をするために通ってるんだから。


卒業するまでにはなんとしても──たとえ、与え、与えられるのが偽りの愛であっても。

皇城学園のSクラス以上の男の子と結ばれなくちゃいけない。


宮名すばるは、そういう使命を、背負ってる。



「すばるちゃんはその無邪気な可愛さが魅力なんだから、そのままでいてほしいなあ」



真凛ちゃんの言葉にうるっときちゃうけど、現実は厳しくて。


高校1年生の頃は、こんなわたしでも、どこかの物好きな誰かに拾ってもらえるんじゃないかと呑気に構えてた。

でもそうこうしてるうちに、気づいたらもう高校2年生。


さすがに気づく。

見初めてもらうためには、今のわたしのままじゃだめだって……。
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