至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
「出来のよすぎる妹がいる。顔まじでカワイーぞ。見るか?」
「いい。興味ない」
あっさり一蹴。
だけど、これが京静日だ。
可愛い女どころか、芸能人、世界の大スターでも同じこと。
今、彼らが目の前に立ったとしても、静日の表情、鼓動の速さ、何一つ変えられないだろう。
だからこそ思う。
なんで宮名すばる?
京静日との繋がりがあるということは、この世界では最強のステータスになる。
上流階級のご令息ご令嬢は、どうにかして京静日との関わりを持つよう、幼少の頃から親に言いつけられて育っているほど。
だけど未だに皇城学園SSクラスの人間でさえ、ほとんどが静日の顔を知らない。
そう簡単に近づける相手ではない……という範疇すら超えている、まさに雲の上の存在。
加えて当の本人は、下界どころか自分の地位にも関心がない。
誰かと世界が交わるきっかけなんて、あるはずもなかった。
──今日までは。