至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-

「すごいかっこいい、誰っ？」

「鈴木くんだよ、金曜日めっちゃ噂になってた！ 体調不良でぜんぜん学校に来れてなかったんだって〜」


「すぐいなくなっちゃったから幽霊かもって言われてたよね。また拝めるとか嬉しすぎる！」

「Sクラス以上だったら絶対アタックしてた〜。もったいない〜〜」



あちらこちらから飛び込んてくる女の子たちの黄色い声も相まって、緊張が高まっていく。


ていうか、もちろんかっこいいのは先週の金曜日、生で見たから知ってるんだけど。


今日の“鈴木くん”は長い長い前髪(ウイッグ？)に、大きい大きいメガネ。

顔の半分もまともに見えてないというのに……。

どうしてイケメンだってわかっちゃうんだろう。

隠しきれない美のオーラが、ある。



「鈴木くんてなんのランチ頼むんだろう〜」

「ていうかひとりなのかな？」

「待ち合わせしてるんじゃない？ なんかあのテーブルめがけて真っ直ぐ歩いていってる、けど……」