きみの優しさを受けとりたい。
中庭に着くとさっそく冬に
「私には洗いざらい全て話しなさい!!なんで学校1のイケメンの雨水先輩と教室にきたの!?」
と言われる。
いつもだったらめちゃくちゃかわいいにっこり笑顔なのに今日はめちゃくちゃ怖いにっこり笑顔に見えるよ、、
冬に話さないのは無理だと悟り、観念して話し始める。
ひと通り話すと
「つまり、知咲が旧校舎で迷ってたまたま入った図書室で雨水先輩が寝てて教室まで案内してもらったってこと!?」
と中庭に大きく響く程のどでかい声で興奮気味に冬が言った。
「冬、うるさい 興奮しすぎ」
「いや、興奮しない方がおかしいでしょ!え、待って雨水先輩、旧校舎に出るところまで案内するだけでよかったのにクラスにまで案内してくれたん!?」
あれ?私の親友の新城冬ちゃんはこんなにうるさい子だったっけ?
耳が少しキーンとしながら、
「なんか、旧校舎の出口までで平気ですって伝えたんだけど簓さんは新校舎でも迷いそうだからクラスまで送るよって言われて送ってもらった。」