きみの優しさを受けとりたい。
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「大丈夫だよ!勇気出していってこい!」
翌日私は、冬に勇気づけられ向かっているのは雨水先輩がいる2-6の教室
昨日の案内してもらったお礼にお菓子を雨水先輩に届けに行くのだ。
と言ってもお菓子を届けに行くのはただの口実で昨日のドキドキはなんなのかを確かめたいと言うのが本当の気持ちだったりする。
昨日のようなドキドキとは違い緊張で胸がドキドキしている。
2年生の階に行くのは初めてで少し怖さも感じる
でも行かなきゃ、この正体を確かめるために!
と思い2-6に来たのはいいけれど、誰かに話しかけて雨水先輩を呼び出してもらう程の勇気はない
どうしようかと扉の前で立ち尽くしていると
「6組に何か用ですか?」
と心地よい声をかけられると共に肩をトントンと優しく叩かれる。
振り向くと、私が探していた雨水先輩が立っていた。
「あれ、簓さん?昨日ぶりだね」
と雨水先輩に声をかけられた途端にさっきまで緊張で胸がドキドキしてたのに今は緊張とは違う胸のドキドキに襲われている。