きみの優しさを受けとりたい。

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キーンコーンカーンコーン



4時間目の終わりの合図を知らせるチャイムが鳴る。



授業が終わった瞬間に冬が、いやクラスの大半の女子が私の机に押し寄せる。



「簓さん!!雨水先輩となんでクラスに戻ってきたの!?」
「知咲ちゃん!叶先輩とどんな関係!?」
「簓ちゃん!なんで雨水先輩と遅刻してきたの!?」



クラスの女子の勢いに圧倒される。



みんなイケメンが私と教室に来たのが気になって仕方ないみたいで…



あー、面倒くさいことになったな、あのイケメン先輩のせいだ



旧校舎の出口までで大丈夫って言ったのに、新校舎でも迷いそうだからって結局教室まで送ってもらったのだ。



そしたら、クラス全員が廊下にいるイケメン先輩を見たらしく今のこの状況に至る。



「私が旧校舎で迷ってたらさっきの先輩にばったり会ってクラスまで案内してもらったの。私、方向音痴だから。それだけだよ」



渾身の愛想笑いをするが、きっと引き攣っているだろうな、、



これで女子も去ってくれると思っていたのに今度は、



「雨水先輩のこともっと聞かせて!!」
「叶先輩とおしゃべりした??」
「どんな匂いだった!!!??」



などなど皆は先輩のことを根掘り葉掘り聞くつもりみたいだ。

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