お嬢さまとオレ
話してるうちに屋敷内へと入って行く。
 
 
 
「…つか、なんか一階なのにさらに下りてない…?」
 
 
 
「よーし、そうだ。そのまま…」
 
 
 
「こいつを、そうそう。それでいい」
 
 
 
なにを言ってるか…?これは地下への螺旋階段を使って下りよう…としてるとこ…
 
 
 
「いや、そんなに苦労するならオレをベッドから降ろせばいいじゃん…」
 
 
 
「え…?」
 
 
 
はたと活気が止む。そんな簡単なことに誰も気づかなかったらしい。
 
 
 
すると、誰かがつぶやくのが聴こえた。
 
 
 
「…そう、だよな…」
 
 
 
他の皆もそれに同意と答える。
 
 
 
「うん、うん。そうだな…」
 
 
 
「螺旋階段だからベッドが突っ掛かるもんなぁ…」
 
 
 
「あぁ、そうだよ…」
 
 
 
口々に…ってさっきも思ったんだが、話してる時にまで平然とベッドを抱えられているお前らの力ってどんだけツエェんだよ…(汗)
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