恋のチャンスは3日間
『そう、李奈はあの容姿だろ?自分がその気がなくても男に好かれるから、友達の彼氏とか勝手に告白してきて友達たくさん失ったって言ってた』

「ああ、そうだね」

『でも、華央は違ったって。私を責めなかったって。きっと辛かったと思うし、私の顔なんてみたくないって思ってるはずなのに、変わらず友達やってくれてるって。』

李奈。だってそれは、たけちゃんにずっと片想いしてたの知ってたから。

『優しくて強いって。私も華央になりたいって』

李奈がそんな風に見てくれてたなんて。

「そっか・・・・で?たけちゃんはそのときなんて言ったの?」

まさか?

『李奈が華央になれるわけないだろって。』

ああ、やっぱり。・・・アホだ。

『だって、李奈が華央だったら俺が既に華央と付き合ってるだろ』

「・・・確かに」

『って言う前に、すげぇ怒られて、ちょっとムカついたから、その態度がもう華央じゃないよねって言ったら、大泣きされて大変だったんだぞ』

「・・・自業自得」

『はは。だな。・・まあ何を言いたかったかと言うと、華央、お前はね、自分が思っているよりすごくいい女だよ。だから誰かになろうなんて考えなくていいんだよ。四半世紀幼馴染みやってる俺が言うんだから間違いない。李奈は俺んだから先輩にはやらん。で、もし先輩がお前のこと好きになったら俺は尊敬するね』

「先輩を?」

『華央と先輩両方。そう思うくらい俺は華央を応援してるってことだ。』

「うん」

『いつも笑顔で、ポジティブな華央に惹かれるやつは必ずいるから、だから頑張れ』

「うん。ありがと。たけちゃん」

『おう。まあ無事気持ち伝えられたら、教えてくれよ』

「わかった」

『じゃあな。検討を祈る!』

「うん。李奈によろしく」

『了解』

なんだろな。
結局たけちゃんに救われるんだよな。

気持ちを前向きにしてくれる。

李奈を羨んでた気持ちがすーっと消える。

たけちゃんに感謝。

電話を終えると、ベランダから部屋にはいる。
郡司さんはお風呂を上がって、部屋にいた。

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