恋のチャンスは3日間
「お風呂いいよ」

笑顔で話しかけてくれる。

「あ、はい」

「電話してた?」

「はい、たけちゃんでした。郡司さんのこと気にしてたみたいです」

「ああ、そう・・か。仲良いんだな」

「そうですね。四半世紀 幼馴染みですからね。お風呂行ってきますね」

「うん」

「先、食べてても構いませんよ?」

「いや、せっかくだから待ってるよ。一緒に食べよう」

「わかりました。猛ダッシュで入ってきます!」

「いや、ゆっくりでいいから」

さらに笑顔になった郡司さんを見て、萌えながらお風呂に入りにいった。

本当にちょいダッシュでお風呂に入り、上がると郡司さんが映画を選んでいたところだった。

「あがりましたー」

明るい声で話しかけた。

「おお、お疲れー。今なに観ようか検索してたんだけど」

「なにかいいのありました?」

テーブルには至れり尽くせりで、なにもしなくていいように準備が整えられていた。

「そうだな・・・とりあえず飲みたいから、座って」

「あ、はい」

本当に待っててくれたんだ。飲んでも良かったのに。・・・嬉しい。

ソファーに座ると、郡司さんはビール。
私は昨日と同じ生レモンのソーダ割り。
今日は郡司さんが作ってくれた。

2人でグラスを持って

「お疲れさまー」

と、仕事もしていないのに、お疲れさま乾杯をしたのだった。

2人で一気にお酒を流し込む。

「あー、美味しい」
「おー、うまいな」

この辺からしても色気ゼロ。
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