恋のチャンスは3日間
いつまでも外にいてもしょうがない。

部屋にはいると、いつもと違う匂い。

郡司さんの匂い。・・・懐かしい。

しかし、なんでたけちゃんが運んできたときすぐに気がつかなかったんだろう。

まあ、以前より髪が伸びていて、顔がみえなかったってのもあるけど、匂いで気がつけば良かった。・・・だってこんなの辛いだけじゃん。
好きな人が家にいるのに、告白もしてないのに失恋決定とか。
好きな相手が友達とか。
ほんと、もう、どうしていいのかわかんない。
郡司さんが目を開けたとき、笑っていられる自信もない。

ああああああ、もう映画みよう。

ソファーベッドには座れないので、床に敷いてある絨毯の上に座り、ソファを背もたれ代わりに使う。

ジョッキにはいった焼酎の生レモンソーダ割りを一気に飲み干して、氷をいれ、新しく作ると、私は映画に集中することにした。

これ1本見終わると2時過ぎるなー。
だけど、眠れるわけもないし、まあ、いっか。
自分の気持ちをなんとか落ち着かせて、映画を観る。背中に寝息を感じながら。
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