恋のチャンスは3日間
「えー、焼酎の生レモンソーダ割りぇす」

ああ、噛んだ。

そう思った瞬間、郡司さんが隣で吹き出すのがわかる。

「俺も焼酎の生レモンソーダ割りぇす、頂戴」

恥ずかしすぎて、コクンと頷いてキッチンに向かう。

ジョッキを片手にもって郡司さんの方を見ると、ソファに座るところだった。

・・・楽しもう。

ふっとそう思った。

片想いは仕方ないとして、今の状況を楽しまなくちゃ損だと思った。
夢みたいな時間を大切な思い出にしよう。

そんなことを決心して私は郡司さんのもとに向かった。

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