メガネの彼に溺愛されてます
その顔で迫られたら、私は本音を言うしかない。
「…メガネかけてても、かけてなくてもかっこいいよ。
もちろんめがねのほうが好きだけど」
「もちろんメガネのほうが好きなんだ」
あはは、と声を出して笑ったところはじめて見た。
そんなにおもしろいことは言ってないんだけど。
「…隆くんは?」
「好きだよ」
迷いなくそう言われると、どきどきしすぎて胸が痛い。
「柊果ちゃん大好き」
「わ、わかったからっ」
そう言いながら近づいてくるのでどうしたらいいかわからなくて、手を前に出して距離をとろうとするけど。
ちゅ、と二度目のキスをされた。