メガネの彼に溺愛されてます


「覚えてないと思うけど、はじめて図書委員をしたとき柊果ちゃんが本を借りにきてて。
そのとき本の貸出しでモタモタしてる僕を助けてくれて、それから気になってた」


「待って、さっきその本見つけたけど、覚えてないの。
私隆くんみたいなかっこいいメガネ男子忘れないはずなのに」


私の言葉に隆くんは、なぜかゆっくりメガネをはずす。

メガネをかけていない隆くん。

昨日は暗かったし、かっこいいなとしか思わなかったけど。
どこか見覚えがある気がしてくる。


「はじめて会ったとき、メガネじゃなかったから。
僕、今はメガネで学校来てるけど、ほんとは普段コンタクトだったんだ」


な、なんだって!!
コンタクトだったのに、今はメガネで来てるの?
冬なんて、メガネ曇ったりして大変なのに?



「…もしかして、私がメガネ男子好き、だから?」



「そだよ。
柊果ちゃんに好きになってもらうため」


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