わたしをフった元カレ、なんかすんごくアピールしてくるんですが。

るせーな蓮！！！！！！！黙れ今推しでこの湊に蹴散らされたガラスのハートを回復させてる途中なんだよ！！！！


「んなもん言わない！！死んでも言わないからっっっっっっっ」


わたしはいーっと口を広げながら画面を睨め付け、蓮に怒鳴った。
はっ。今通話モードだから私の怒りの顔、見えないじゃん蓮。

まあとりあえず、我ながらすんごい顔をしたもんだ。

うん。嫌だ。ぜっっっっったい言わないもんね！！！！！！！！

…

もうやだなあ

ほんとやになっちゃうこんなに感情的になっちゃうとかほんとやだなあ。

三ヶ月しか付き合ってないのに。
一回しかデートしてないのに。
ほとんど学校で喋ってないのに。


もう寝よ。


「言った方が今後楽だぜ」
「先輩からのアドバイス」


また蓮のクソ野郎が偉そーに色々言ってきた。

誰が先輩じゃ。わたしより一ヶ月後に生まれたバブちゃんのくせに


「嫌だ断固拒否！むうぅぅ、疲れた寝るバイバイ」


そう早口で怒鳴った私は、


プチっっっ


電話、即切った。

…
寝れねえ。
まじ寝れねえ！！！！！