雪のように、溶けてなくなりたい
「…で、あるからで…」
カチカチカチ…
授業中に先生の音と重なるように聞こえる、時計の針の音。
「…あははは」
教室の外から聞こえてくる声。
ガサガサ…
少し離れた席で、先生から見えないように、机の下でスマホをいじる音。
一つの教室に35人。
それぞれの制服の柔軟剤、消臭剤、香水、食べ物の匂い…
外の世界だけじゃなくて、中の世界も私は敏感に感じてしまう。
「はー…」
しんどい。