美琴ちゃん、大丈夫?
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視線の先、アイドルオタク、赤か青か。
「すっかり良くなったねぇ、美琴」
優花がどんなに頑張っても開けられなかったビンの蓋を、秒で開けた私に優花が言った。
優花の手には白米だけのお弁当と、お箸。
「そうだね。もうなんともないや。」
瓶と蓋を優花の机に置くと、なめたけの香りがフワッと香る。
朝、時間がなくて冷蔵庫にあったなめ茸をそのまま持ってきたらしい。
優花はお弁当にトロリとなめたけをかける。
美味しそう。
「…長谷川さん、多分少年院だってね」
優花が私のお弁当の白米にもなめ茸をかけてくれながら言う。
「…みたいだね。」
私は代わりに唐揚げとポテトサラダを優花にあげて、窓の外の眩しい青空を見た。
…あの日の空は、もっと澄んでいて青かった。
あの屋上での件から数ヶ月が経ち
しばらく騒がしかった私たちの周りもようやく落ち着き、日常を取り戻しつつあった。
長谷川さんはあのあと警察に出頭して全てを話したそうだ。
内田たちの持つスマホからは、私を盗撮した写真が大量に見つかったらしい。
長谷川さんは内田たち3人とネットを通じて数ヶ月前から交流があり
手負いの私を犯すよう唆して、準備室の合鍵を手に入れて渡したのも長谷川さんだった。
時山君は、なんとなく長谷川さんの様子がおかしいことに気づいていたらしい。
私と特別教室棟の階段でぶつかったあの日
長谷川さんが不登校だったはずの内田達と話しているのを見かけた時山君は、
気になって内田の後をつけてみると3階で姿を消したので不思議に感じていたそうだ。
その違和感がまさかあの事件に繋がるとは思ってもいなかったみたいだけど。
内田たちは強制わいせつ致傷罪、
長谷川さんはその教唆(きょうさ)・幇助(ほうじょ)をしたとして罪に問われることになる、
と聞いた。
どのぐらいの期間少年院に入るのかは、これから決まっていくらしい。
優花がどんなに頑張っても開けられなかったビンの蓋を、秒で開けた私に優花が言った。
優花の手には白米だけのお弁当と、お箸。
「そうだね。もうなんともないや。」
瓶と蓋を優花の机に置くと、なめたけの香りがフワッと香る。
朝、時間がなくて冷蔵庫にあったなめ茸をそのまま持ってきたらしい。
優花はお弁当にトロリとなめたけをかける。
美味しそう。
「…長谷川さん、多分少年院だってね」
優花が私のお弁当の白米にもなめ茸をかけてくれながら言う。
「…みたいだね。」
私は代わりに唐揚げとポテトサラダを優花にあげて、窓の外の眩しい青空を見た。
…あの日の空は、もっと澄んでいて青かった。
あの屋上での件から数ヶ月が経ち
しばらく騒がしかった私たちの周りもようやく落ち着き、日常を取り戻しつつあった。
長谷川さんはあのあと警察に出頭して全てを話したそうだ。
内田たちの持つスマホからは、私を盗撮した写真が大量に見つかったらしい。
長谷川さんは内田たち3人とネットを通じて数ヶ月前から交流があり
手負いの私を犯すよう唆して、準備室の合鍵を手に入れて渡したのも長谷川さんだった。
時山君は、なんとなく長谷川さんの様子がおかしいことに気づいていたらしい。
私と特別教室棟の階段でぶつかったあの日
長谷川さんが不登校だったはずの内田達と話しているのを見かけた時山君は、
気になって内田の後をつけてみると3階で姿を消したので不思議に感じていたそうだ。
その違和感がまさかあの事件に繋がるとは思ってもいなかったみたいだけど。
内田たちは強制わいせつ致傷罪、
長谷川さんはその教唆(きょうさ)・幇助(ほうじょ)をしたとして罪に問われることになる、
と聞いた。
どのぐらいの期間少年院に入るのかは、これから決まっていくらしい。