美琴ちゃん、大丈夫?













なんで?



なんで時山君が、そこにいるんだろう。


さっき友達グループで楽しそうに話してたよね?

どう見ても1人だ。

どうしたんだろう。

誰か待ってる?





うわ…


時山君が腕組んでそこに立ってる。


…かっこいい。


どうしよう、目があってるし話しかけるしかないよね…?




ぐにゃぐにゃ考えているとキヨマサ君が勢いよく私の手首を引っ掴んで走り出した。



「時山ー!!」



心の準備もできないままに、ぐんぐん時山君が近づく。


あれ…?

時山君の眉間に皺がよってる。

あんなあからさまに不機嫌な顔、珍しい。



キヨマサ君は私の手首を掴んだまま時山君の目の前に立つと、

「よっ!久しぶり!」

と満面の笑みで挨拶した。


「…」


時山君が相変わらず眉間に皺を寄せたまま何か言葉を発そうとしたとき、


キヨマサ君が私を掴む手と反対の手で時山君の手首を引っ掴んだ。


「えっ?」


そして、



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