美琴ちゃん、大丈夫?
「ひっ、いっ、らっ、ぎっ………っっっっっさぁーーーーーーーん!!!!!!」
遠くの庭から満面の笑みで手を振りダッシュしてくるキヨマサくん。
…足速ッ。
キヨマサくんの声にみんなが気づいて、野次馬が続々やってきて盗撮を始める。
全く気にする様子のないキヨマサくんは目の前までやってくると、息ひとつ乱さずいつものマシンガントークを始めた。
「うわー、柊さん会いたかった!今日も可愛い!可愛い!好き!ねぇ、見た!?見た!?俺の勇姿!ホームラン!打ったよ!」
「…うん」
「ぃよっしゃぁぁあーーー!!!やった!俺超頑張っちゃった!惚れちゃった?ねぇ惚れちゃった!?最後のホームランはね、本当に柊さんに届け!!って思いながら打ったんだよ!めっちゃ打ちにくかったけど気合いでいったらギリフェンス越えて、ラッキーと思ったらめちゃくちゃあとで監督に怒られたわ!結果勝てたからよかったけどねー!あははー!」
相変わらず私が1言うと10返ってくる。
「あっ、待って、これ!これ見て!ファンの子がくれたんだ!」
キヨマサくんが鞄からピンク色のタオルを取り出した。
大きく立派な刺繍が入ってる。
「…」
『清政♡美琴』
…これを、昨日の今日で?
「「キヨマサ、ラブ、ミコト…」」
律儀に唯と優花が読み上げた。
「ちゃんと2人分あるんだって!はいどーぞ!」
キヨマサくんが、スピード感についていけず硬直する私の手にタオルをボスッと乗せる。
「…」
えっと、なにからどう話そう…
「日下部ー!先生が呼んでるぞー!」
「あ!行かなきゃ!柊さんまたねー!!」
「え」
キヨマサくんはまた猛スピードで庭を駆け抜けて去ってしまった。
「…」
お開きを悟った野次馬たちがぞろぞろと帰っていく。
残された私、唯、優花、ピンクのタオル。
「…嵐みたいな子だね…?」
「…」
私はキヨマサ君に、「うん」と「え」しか言えてない。
遠くの庭から満面の笑みで手を振りダッシュしてくるキヨマサくん。
…足速ッ。
キヨマサくんの声にみんなが気づいて、野次馬が続々やってきて盗撮を始める。
全く気にする様子のないキヨマサくんは目の前までやってくると、息ひとつ乱さずいつものマシンガントークを始めた。
「うわー、柊さん会いたかった!今日も可愛い!可愛い!好き!ねぇ、見た!?見た!?俺の勇姿!ホームラン!打ったよ!」
「…うん」
「ぃよっしゃぁぁあーーー!!!やった!俺超頑張っちゃった!惚れちゃった?ねぇ惚れちゃった!?最後のホームランはね、本当に柊さんに届け!!って思いながら打ったんだよ!めっちゃ打ちにくかったけど気合いでいったらギリフェンス越えて、ラッキーと思ったらめちゃくちゃあとで監督に怒られたわ!結果勝てたからよかったけどねー!あははー!」
相変わらず私が1言うと10返ってくる。
「あっ、待って、これ!これ見て!ファンの子がくれたんだ!」
キヨマサくんが鞄からピンク色のタオルを取り出した。
大きく立派な刺繍が入ってる。
「…」
『清政♡美琴』
…これを、昨日の今日で?
「「キヨマサ、ラブ、ミコト…」」
律儀に唯と優花が読み上げた。
「ちゃんと2人分あるんだって!はいどーぞ!」
キヨマサくんが、スピード感についていけず硬直する私の手にタオルをボスッと乗せる。
「…」
えっと、なにからどう話そう…
「日下部ー!先生が呼んでるぞー!」
「あ!行かなきゃ!柊さんまたねー!!」
「え」
キヨマサくんはまた猛スピードで庭を駆け抜けて去ってしまった。
「…」
お開きを悟った野次馬たちがぞろぞろと帰っていく。
残された私、唯、優花、ピンクのタオル。
「…嵐みたいな子だね…?」
「…」
私はキヨマサ君に、「うん」と「え」しか言えてない。