振られた私を御曹司が拾ってくれました。
部屋から出て、キッチンに向かうと珈琲の良い香りがする。
駿が珈琲を淹れておいてくれたようだ。
しかし、駿の姿は無い。
そして、テーブルに向かうと、メモが置いてあった。
『琴音、先に会社に行っている。』
駿はもう会社に行ってしまったようだ。
こんなにも早く出ているとは驚いた。専務の仕事も大変なのだろう。
私はいつもの通りメイクをして、服を着替えて家を飛び出した。