【書籍化】離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています
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そして、十分後。
私は思いも寄らない質問に目をひん剥いた。
「――え? 今、お付き合いしてる人?……ですか?」
応接ソファで私の淹れたコーヒーを挟んで早々、会長が聞いてきたのは仕事とは全く関係のない、そんなことだった。
「あぁ。不躾で悪いね……。よかったら聞かせてくれないかのぉ」
会長はとても楽しそうな面持ちでテーブルの上に肘をついて、彫りの深い顔の前で手を組む。
なんで、いきなりそんなことを……?
あまりにも予想外すぎて、相手が会長だと言うことを忘れて、ポカンとしてしまいそうになる。
そして、十分後。
私は思いも寄らない質問に目をひん剥いた。
「――え? 今、お付き合いしてる人?……ですか?」
応接ソファで私の淹れたコーヒーを挟んで早々、会長が聞いてきたのは仕事とは全く関係のない、そんなことだった。
「あぁ。不躾で悪いね……。よかったら聞かせてくれないかのぉ」
会長はとても楽しそうな面持ちでテーブルの上に肘をついて、彫りの深い顔の前で手を組む。
なんで、いきなりそんなことを……?
あまりにも予想外すぎて、相手が会長だと言うことを忘れて、ポカンとしてしまいそうになる。