【書籍化】離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています
稀に見ぬ笑みに、うっかりキュンとときめいちゃったりしたけど。
え、ちょっと待って!
見合いの開催決定を私に……?
いきなりなに言ってるの……?
「なんで、突然……?」
さっきとは百八十度変わった提案に驚きを隠せない。
口をあんぐり開けたままポカーンとしていると、
「――とても画期的な案を思いついたから……ですかね」
島田さんは整った指先で顎先に触れながら、それでもってなぜだか急に興味深そうに私のことを見つめながら、理解不能なことを答えていく。
か、かっきてき……?
なんだか、変わっていく空気に。戸惑いを隠せない。