【書籍化】離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています
「……なんですか? そんなに熱く見つめて。もしかして……もの足りなかった?」
あご先を持ち上げ、色気を滲ませた島田さんのお顔が、再びすぅっと寄せられたところで、私の思考回路はとうとう大噴火を発生させた。
――い?! い?! いぃ……!!
いったい、なんのつもりですかぁああーー!!
私の5年越し恋は、とんでもない波乱の転機を迎えました――。